第三十三回東北地区私立小学校教員研修会（日本私立小学校連合会協力、東北地区私立小学校連合会実施）が十月十七日、岩手県盛岡市の盛岡白百合学園小学校（吉村かず子校長）で、「二十一世紀における私学教育の実践自ら考え、喜んで学ぶ子ども」を大会テーマに開催された。当日は六公開授業と六部会を通して研修が行われた。
　大森隆實・日本私立小学校連合会副会長は「私学は子供の幸せのために一歩一歩前進し、取り組んでいくことが使命です」とあいさつ、続いて吉村・同研修会運営委員長はあいさつの中で「日ごろの研究課題を出し合い充実した研修が行われることを期待します」と述べた。
　国語、社会、算数、音楽、保健体育、英語のうち、社会科の公開授業では「人びとのしごととわたしたちのくらしりんごの農家をたずねて」の単元について、りんご作りを通して仕事の特色や地域とのかかわり、生産に携わる人々の工夫や苦労を具体的に考えた。この日は、コミュニティーゲストは体験した苦労話などを披露、これに対し児童は熱心に質問していた。
　また、国語部会では「楽しく学ぶ国語教室言葉の使い方」の研究主題のもとで、単元「かんじのできかた　もののかたちからできたかんじ」について、どうしたら児童に漢字の成り立ちに興味を持たせることができるかについて考えた。