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記事2003年12月13日 1919号 (7面) 
新校長インタビュー (92) ―― 東京立正中学・高等学校
校長 山口 隆也氏
判断力と体力養う
水泳でオリンピック代表に


  東京立正中学・高等学校(山口隆也校長、東京都杉並区)は日蓮宗の教えである「生命の尊重」と「慈悲・平和」を建学の精神に掲げ、昭和元年女子校として設立された。そして、平成十四年度から男女共学校として新たなスタートを切った。
 「生徒は基礎的な学力を身につけることはもちろん必要ですが、結論だけを覚えるのではなく、結論に至るまで考え、判断できる能力を養ってほしい」と、山口校長はよく生徒には語っている。
 この判断ができる能力を身につけることを目指すことは、学校の役割でもあるという。
 「生徒が自分なりの結論を見つけるには、先生方や友達と一緒に考え、導き出していくことが大事です」
 山口校長は昭和四十年から三十八年間、同校で中学の理科と高校の物理を教えてきた。同時に水泳部の顧問として三十一年間、携わってきた。山口校長が教頭に就任した直後、中学の水泳部が全国制覇を果たしたが、その強さの下地をつくったといえる。水泳部から卒業生三人がオリンピックの代表選手に出場している。
 「体力は特定のスポーツをするためにだけに必要なのではなく、例えば、長時間人の話を聴く場合、受験勉強する場合、各種クラブ活動などでの練習をする場合、また絵を描く場合など、体力がなければ続けることはできません」
 同校の進路指導計画は、中学三カ年が「自分を見つめる・社会に目を向ける・世界に目を向け、視野を広げる」となっている。高校一年が「自分理解に努め、将来の進路指導への関心を高める」、二年が「将来の希望を明確にし、適切な進路計画を立てる」、三年が「主体的な進路決定と、希望進路実現のための努力をする」、この計画に沿ってきめ細かな体制が取られている。
 カリキュラムは生徒一人ひとりの能力を引き出すために、多くの視点から長期的に育てる仕組みを取っている。中学では、国語、数学、英語の三教科で習熟度別授業を実施、英語検定、漢字検定などの各種検定などへの対策も授業に取り入れている。高校では、生徒の進路に応じて豊富な選択科目の履修ができる。
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