神奈川県の平成十五年度の私学振興予算案の総額が四百七十億六千三百八十二万六千円と決まった。前年度と比べて〇・二％増となった。
　同県は平成十二年度に導入した標準的運営費方式を導入し、経常費補助の充実を図っている。経常費補助の総額は四百三十七億六千七百五十九万四千円となり、前年度と比べて〇・七％の増額だった。このうち高校が百九十九億三千三百四十七万九千円（〇・二％減）、中等教育学校が二億五千四十万八千円（二八・七％増）、中学校が五十六億八千四百五十五万円（〇・九％減）、小学校は二十一億九千四十六万千円（〇・八％増）となっている。また幼稚園が百三十七億七千二百三十九万二千円（二・一％増）。専修学校各種学校が十三億四千三百七十一万千円で、五・五％増と大幅に伸びている。
　十四年度に措置された私立学校生徒学費緊急支援事業費については、二千九百万円が計上された。これには（１）私立学校生徒学費緊急支援補助金と（２）私立学校生徒学費緊急支援利子補給費が含まれている。（１）は年度途中の親の失職、倒産により所得が一定額以下となった保護者等に対して、授業料を軽減した私立学校への補助、（２）は親の失職、倒産などにより収入が激減し、授業料の納付が困難となった保護者に対して、納入を猶予するため、私立学校が猶予を受けた場合に発生する利子について補給する。
　文化庁が主催する第六回メディア芸術祭が東京都写真美術館を会場に二月二十八日から三月九日まで開催された。このメディア芸術祭はデジタルアートやアニメーションなどのメディア芸術の振興を図るために毎年開催されているもの。
　今回は前年を大幅に上回る千三百七十五点の応募作品が集まった。開催日前日の二月二十七日には各部門の優秀作品の授賞式が行われ、デジタルアートの「インタラクテティブ部門」「ノンインタラクティブ部門」、「マンガ部門」、「アニメーション部門」のそれぞれで大賞、優秀賞、奨励賞が贈られた。
　また、同芸術祭の協賛事業として行われている学生ＣＧコンテストの表彰もこの日に行われ、静止画部門で優秀賞となった日本アニメ・マンガ専門学校の高野直樹君をはじめ、アニメーション部門、インタラクティブ部門の優秀作品が表彰を受けた。