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記事2003年4月3日 1885号 (2面) 
サテライト・キャンパス入居大学院を募集
キャンパス・イノベーションセンター
  文部科学省は現在、東京と大阪にキャンパス・イノベーションセンターの建設を進めているが、三月二十四日、同センターのうち「サテライト・キャンパス」の入居大学院を募集することを明らかにした。
 キャンパス・イノベーションセンターは、知の創造と継承を担う大学の英知を結集し、これを社会に広く還元していくための「知の集積拠点」となるもので、国公私立大学における社会貢献や産学連携・情報発信活動等のための施設。
 東京では港区芝浦(JR田町駅徒歩一分)の東京工業大学工学部附属工業高校内に、大阪では北区中之島(JR新福島駅徒歩七分)に建設が進められている。
 今回そのうちの「サテライト・キャンパス」の入居大学を募集するもので、既設の大学院において、社会人等を対象とした大学院教育の一部を同センターで実施する大学が対象。東京では十七室、大阪では十一室の入居者を募集する。
 利用開始は平成十六年四月。利用期間は最大六年。居室には様々な大きさがあるが、料金は、四十五平方メートル(収容人員三十人)の場合で年額約二百四十三万円(東京)、五十七平方メートル(収容人員四十人)の場合で年額約二百十五万円(大阪)。最も低い室料は年額約百十三万円(大阪地区、三十平方メートル)。全室に双方向遠隔講義システムが完備されている。
 サテライト・キャンパスとして利用する以外の時間帯は、地域や社会に向けた各種事業等に活用するよう努めることが求められ、専有居室での収益事業、転貸しは禁止。
 入居大学の決定は五月末。利用大学には、利用大学間の単位互換等学生の履修選択肢の拡大、「企画連携協議会等(仮称)」主催事業への参画、産学連携に関する最新情報の集中化・共有化、東京工業大学や大阪大学との教育研究両面にわたる連携等のメリットがある。
 今後八月には同センター内で大学と企業との出会いの場となる「リエゾンオフィススペース」の公募が行われる。
 詳しくは文部科学省の国立学校財務センター管理部事業課(電話03―4212―6301)、高等教育局大学課(電話03―5253―4111)へ。
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