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記事2003年7月23日 1899号 (2面)
文部科学省は七月九、十の両日、平成十五年度から新しく実施する「特色ある大学支援プログラム」について、大学と短期大学を対象に公募の説明会を行った。九日は東京・虎ノ門ホール、十日は大阪・大阪国際交流センターで開き、約七百校の教員や職員など約千二百人が出席した。会場での主な質問と回答はホームページでも公表している。このうち、東京会場では東日本を中心に約四百校、六百八十人が参加した。文科省は同プログラムの趣旨を「他大学への参考となるほか、参加者自身のインセンティブとなる。選定された事例を公表することで、高等教育の活性化を促進し、質を高める」などと説明。実施委員会の運営の中心となる、大学基準協会が申請手続きや審査方法などを詳しく話した。 会場からは、来年度についての質問もあり「計画は五カ年を予定。選定されなかった取り組みは次年度以降、再び応募できる。一度、選定された学校も、翌年、別の取り組みで応募してもよい」などとした。このほか、私立大学等経常費補助金「教育研究高度化推進特別補助」との関連については、同補助金の補助対象外の私立大学も応募できるとした。 広く社会に情報を提供 応募の要件となる「実績」については「ペーパープランでなく、既に試みがあること。短期間で効果のでるものから、長くかかるものまであり、各校で判断してもらいたい」と説明した。 同プログラムは大学教育の改善についての取り組みのうち、特色ある優れたものを選定する事業。選定した取り組みを事例集にまとめるほか、いくつかは全国数カ所で開くフォーラムで紹介するなど、広く社会に情報を提供する。関連支援経費として、選定された取り組みには、既存の経費の配分枠組内で補助金等の支援を行う。 公募の内容は六月末に各校に通知した。応募書類は七月三十日から八月一日まで受け付ける。 審査は書面やヒアリングなどで行い、応募総数の一割ほどを選定し、九月上旬に決定する。 説明会での主な質問と回答は、文部科学省 (http://www.mext.go.jp)と、大学基準協会 (http://www.juaa.or.jp)のホームページに掲載している。 |
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