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記事2005年3月3日 1970号 (2面)
二月十五日に開かれた第三期中央教育審議会の総会における中山成彬文科相のあいさつの一部は次の通り。 第1 教育改革の基本理念 「人間力向上」のための教育改革 私は、かねてから新しい時代の国づくりの基盤となるのは「人」であると考えておりました。文部科学大臣就任以来、その思いを一層強くしております。 私は今や、国際的な「知」の大競争時代にあると思っております。「子どもは社会の宝、国の宝」であり、学校や家庭、地域など社会全体で、新しい時代を切り拓(ひら)く心豊かでたくましい人材を守り育てていかなければなりません。 主要先進諸国では、各国とも国家の命運をかけて教育改革に取り組んでおります。時代や社会の変化の中で、我が国が様々な課題を乗り越えて真に豊かで教養のある国家として更に発展していくためには、切磋琢磨しながら新しい時代を切り拓く、心豊かでたくましい日本人の育成を目指し、国家戦略として、教育のあらゆる分野において人間力向上のための教育改革を一層推進していかなければなりません。 このような観点から、 昨年十一月に私が公表 した教育改革案である「甦(よみがえ)れ、日本!」においては、「頑張る子どもを応援する教育」を目標として掲げ、五つの改革案をお示ししたところです。 「甦れ、日本!」 第一は、教育の根本法である「教育基本法の改正」であります。 第二は、学力向上を図るための方策を講ずることであります。 第三は、専門職大学院の設置や教員免許更新制などの「教員の質の向上」を図ることであります。 第四は、「現場主義」の観点に立った学校・教育委員会の改革であります。 第五は、「義務教育費国庫負担制度の改革」であります。 私は、これらの改革を今後二年で仕上げることを目標に、自ら先頭に立って、教育改革に全力で取り組んでまいりたいと考えております。
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