日本私立小学校連合会（平野吉三会長＝啓明学園理事長）は五月二十九日、東京・市ヶ谷の私学会館で定期総会を開催し、平成二十年度事業報告等を承認し、二十一年度事業計画等を決めた。平野会長はあいさつの中で、「（二十二年度に向けて）全私学連合の一員として私学助成をいかに獲得していくかが重要な課題だ」と述べた。
　同連合会は二十一年度、研修・研究と私学振興を中心に活動していく。主な研修関係のうち全国研修会では、全国教員夏季研修会を八月十八日から三日間、東京・市ヶ谷の私学会館で、全国幹部研修会を来年一月二十一日から二十三日まで、大阪ガーデンパレスで、それぞれ開く。
　また、地区研修会は今年も東京、東北、九州、関東の各地区で開催が予定されている。なお、五月二十八日、大阪の追手門小学校で開催が予定されていた西日本地区研修会は、新型インフルエンザの影響で中止となった。東京地区私立小学校教員研修会は、六月五日、昭和女子大学附属昭和小学校（江口雄輔校長、東京都世田谷区）で開かれ、約千四百人の教員が集まって研修する。この日は、新型インフルエンザの感染が発生した場合を考慮して、各地区の実態に即した緊急連絡網を作成していくことも確認した。なお、役員人事関係では、石橋恵二副会長（前武蔵野東小学校長）と、園田達彦常任理事（前聖徳学園小学校長)が退任し､新たに、副会長として清水良一・立教女学院小学校長と下地一市・札幌三育小学校長が就任、また飛田浩昭・青山学院初等部長が常任理事、青木千枝子・仙台白百合学園小学校長が理事に就任した。